「二世帯の生活費ってどう分けたらいいんだろう?」
「何をどれくらい負担すればいいか分からない」
「実際に住んでいる人の実例が知りたい!」
そのように悩んではいませんか?
二世帯生活をスタートさせるにあたって「生活費の分担をどうするか?」は気になる点の一つですよね。
生活費といっても、毎月支払うものから数年に1回のものまで様々あり、その時々に相談するのは面倒であり、かつトラブルの元にもなりえます。
各家庭によって生活様式や人数も異なるため、一概に「折半」とも決めきれないのが悩ましいところ。
そこでこの記事では、二世帯で分担を検討すべき生活費の項目や注意点を解説していきます。我が家の実例も公開しているのでぜひ参考にしてみてください^^
二世帯住宅で分担を検討すべき項目11選
同居するうえで分担を検討すべき項目は以下の通りです。
- 食費
- 日用品
- 水道光熱費
- インターネット代
- 新聞代
- 固定電話代
- NHK受信料
- 固定資産税(土地・家)
- 火災保険・地震保険料
- 家のメンテナンス代
- 庭の手入れ代
順番にサクッと解説していきます。
1.食費
同居後に一緒に食事をする予定がある場合は、食費の分担をどうするのか決めておきましょう。
一緒に食事をするなら食材費はもちろん、料理の手間も増えます。
- 相手の料理の手伝いをすればよいのか
- 金銭的な支払いをすればよいのか
相談しておきましょう。
我が家は平日夕食は一緒に食べるので、月1万円親へ支払っています。
2.日用品
共有する日用品がないか事前に考えておきましょう。
- 共有部分の掃除道具
- お風呂のシャンプー・ボディソープなど
- トイレットペーパーなど
部分共有型の二世帯住宅の場合、お風呂や玄関は共有となりやすいところです。日用品は一度の出費は小さいですがチリツモです。不満の種にならないように注意しましょう。
我が家は管理が面倒なので日用品は各自です。買いたいと思った方が支払います。
3.水道光熱費
一般的に水道光熱費は折半にする家庭が多いようです。一方、どちらかの世帯が家にいる時間が長いと、不満につながりやすいのも事実。
家によってはメーターを2つ付け、使用量を明確に区別する方法を取る家庭もあるようです。
我が家も水道光熱費は折半です。
4.インターネット代
Wi-Fiなどを設置する場合はインターネット料金がかかります。折半にするのか、より多く使う世帯が負担するのか事前に検討しましょう。
我が家は親が支払っています。
5.新聞代
新聞を定期購読しているなら新聞代の分担も検討しましょう。若い世代では読まない人も多いですが、60歳代以上では7割以上の人が購読しています。
自分は読まないけど親が読んでいるなら、親が負担することを事前に確認しておくべきです。
我が家でも親だけ新聞を読んでいます。たまに「新聞読んでない奴はダメだ」マウントされますが全然気にしていない。
6.固定電話代
固定電話を使用するか確認しましょう。若い世代では持っていない家庭も多いですが、親世代では今も保有している家庭が多いです。
共有するかどうか事前に決めて、負担する人を決めておきましょう。
我が家も親が固定電話を持っています。不要だと思うのですが、遠方のおばあちゃんが固定電話の番号しか覚えられないんだそうです。
7.NHK受信料
NHKの受診料は生活状況によって支払う額が変わります。完全に独立した生活をしているなら受信料は2つ必要ですが、生活費などを共有しているなら受信料は1つで大丈夫です。
共有型の二世帯住宅なら受信料は1つと見なすことができます。折半にするかどうか決めておきましょう。
我が家では親が支払ってくれています。「元々支払っていたものだから良いよ」と。
ありがと~(,,• × •,,)
8.固定資産税(土地・家)
固定資産税は土地・家ともに毎年かかります。1度の支払額が大きくなるので注意が必要です。
事前に分担を決めて、あとで揉めることの無いようにしたいですね。
我が家では、家は子世帯、土地は親世帯が支払っています。
9.火災保険・地震保険料
火災保険・地震保険料はそれぞれ最長10年/5年に1度、支払いが必要です。
支払いがめったに訪れないものは分担ルールを忘れてしまうことがあるため、しっかりメモしておきましょう。
我が家では子世帯が支払っています。
>>【見積もり徹底比較】一条工務店の火災保険は高い?注意点やおすすめできる人・できない人も解説
10.家のメンテナンス代
家のメンテナンス代も分担を決めておきましょう。家のなかだけでなく外壁も決めておくのがベストです。
- それぞれの生活空間は各自で払うのか
- 共有部分は折半にするのか
- すべてひっくるめて折半にするか
我が家では、それぞれの生活空間は各自で。共有部分は折半。外壁は都度相談です。
11.庭の手入れ代
庭の手入れ代も相談しておきましょう。1階・2階で生活空間を分ける二世帯住宅では、庭の管理は1階にいる親に任せることがどうしても増えます。
土地の所有権がどちらにあるかによっても庭の扱い方が変わってくるため、踏まえて分担できると良いですね。
我が家は親の土地に家を建てたので、庭は親のもの。基本的には親世帯が支払っています。
二世帯住宅で生活費を分担するときの注意点4選
二世帯住宅で生活費の分担を決める際に注意すべきことは以下の4つです。
- 各世帯の人数
- 親の年齢(働ける期間)
- 住宅費用の負担割合
- どちらの世帯がよく利用するか
1.各世帯の人数
各世帯の人数は食費、日用品代、水道光熱費の負担にかかわります。
とくに水道光熱費は計算が難しく、曖昧になりやすいので事前に決めておきたいところ。
毎月細かく考えるよりは割り切って折半と決めてしまったほうが同居生活はうまくいく場合もあります。
2.親の年齢(働ける期間)
親の年齢(働ける期間)も重要です。住み始めた頃は働いていたから生活に余裕があっても、退職したら生活が苦しくなってしまうことは十分あり得ます。
- いつまで働くのか
- 働き続ける意志があるのか
- 辞めた後も金銭的余裕はあるのか
聞きづらいところですが、確認しておきましょう。
我が家は住んで1年経ったころ予想外に義母が退職。一瞬ざわつきましたが、今まで通り過ごせています。
3.住宅費用の負担割合
「住宅費用をどれほど負担したか」は生活費の分担に影響します。住宅費用は各家庭によって負担割合が違うので個別に考える必要があります。
- 住宅費用を親世帯に多く出してもらったから生活費は子世帯が多めに出す
- 住宅費用は折半だったから、生活費もきっちり折半
などの対応も検討しましょう。
我が家の住宅費用の分担は義祖母・親世帯・子世帯=1:5:44でした。そのため生活費は義両親に多めに払ってもらっています。
>>【5000万超】i-smartの二世帯住宅にかかった費用の内訳公開!
4.どちらの世帯が多く利用するか
ものによってはどちらの世帯が多く利用するかも考慮しましょう。利用頻度がどちらか一世帯に偏るなら支払いを任せるのは当然です。
我が家の例でいえば以下のものはすべて親世帯に任せています。
- 新聞代
- 固定電話代
- インターネット
厳密に言うと、インターネットは子世帯もしっかり使っているのですが、義父のこだわりが強いので支払いもお願いしています(^.^)エヘ
「ネットが遅い…」というのは許せないんだ!
【体験談】二世帯住宅で暮らす我が家の生活費分担ルール
項目 | 分担ルール | 備考 |
食費 | 各自 | *平日夕食代として 子⇒親へ月1万 |
日用品 | 各自 | |
水道光熱費 | 折半 | |
インターネット代 | 親 | |
新聞代 | 親 | 親のみ利用 |
固定電話代 | 親 | 親のみ利用 |
NHK受信料 | 親 | |
固定資産税(土地) | 親 | |
固定資産税(家) | 子 | |
火災保険・地震保険料 | 子 | |
家のメンテナンス代 | 共有部分:折半 各生活空間:各自 | |
庭の手入れ代 | 親 |
我が家の分担ルールは↑表のようになっています。パッと見ると親の負担が多いように見えますが、以下の理由があります。
- 住宅費用の9割を子世帯が負担している
- 親しか使っていない項目がある
僕たちが住宅費用を多く支払っている分、生活費は親に多く支払ってもらっています。
さらに住宅ローンの援助金として、現在義両親から月3万円いただいています(食費分を引いて実質2万円)。元気なうちは援助金をもらっておいて、働けなくなったら無しにする予定です。5年間ぐらいかなと勝手に見積もっています。
まとめ:生活費は事前に決めておくのがベスト!
我が家の実例をもとに、生活費の分担方法を紹介しました。
生活費には、固定資産税や保険料などの金額が大きいものもあります。そのため、毎回相談して決める方法はお互いのストレスも大きくなりがちです。
ストレスを少なくするためにも、遅くとも「工事開始前」、できることなら「間取りを決める前」にしっかり決めてしまうことをおすすめします。
我が家ではなかなか切り出せず、「間取りと建物金額が決まった後」に話し合いました。結果的にはなんとかなったのですが、相談するまでは心配でハゲそうでした(笑)
家庭の生活スタイルによって最適な分担方法は異なると思いますが、我が家の例が一部でも参考になれば嬉しいです^^
ではまた。
コメント