日本国内では年間30,000件以上の火災が発生しているそうです。
「オール電化でも火災って起こるの?」
「ガスコンロよりリスクは低いんだよね?」
と疑問に感じる方もいると思います。
そこでこの記事では、以下について解説していきます。
- 国内の住宅火災件数
- 住宅火災の原因
- オール電化住宅で火災になる事例
- 火災リスクへの対策方法
火災は一度でも遭うと人生が大きく変わってしまうリスクがありますが、日頃の意識でリスクを大きく減らすことができます。大切なマイホームを守るために、ぜひ最後まで読んでくださいね。
建物の火災件数は?「オール電化」「ガス併用」合計で年間20,764件

2018年における建物火災の件数は20,764件でした。これは、1日約57件の火災が発生していることになります。

1日57件ってヤバいですね…。他人事じゃないです。
住宅火災の原因は?オール電化も要注意!

住宅火災の原因として多いのは以下の4つです。
- コンロ
- たばこ
- 放火
- ストーブ

やっぱりコンロが1番多いみたいですね…。
ではオール電化にしておけばリスクは減るのでしょうか?ここでは抑えてほしいポイントを2つ紹介します。
- IHコンロでも火災は起こる
- たばこによる火災が2番目に多い
1.IHコンロでも火災は起こる

IHコンロでも火災リスクはゼロではありません。実際、IHなどの電気コンロによる火災は年間200件以上報告されています。
1番の理由は「消し忘れ」。IHは火が出ないため、点いているか遠目には分かりにくいです。
使用した後は必ずチェックするようにしましょう。ただ、ガスコンロと比べると発生件数は10分の1であり、まだIHコンロの方が安心といえます。
2.たばこによる火災が2番目に多い
たばこによる火災が2番目に多いのも注意しておきたいポイント。せっかくオール電化にしたのに「たばこの不始末で家が燃えてしまった」となっては目も当てられません…。
- たばこの消し忘れ
- 寝たばこ
- 不適切な捨て方

たばこを吸う人がいるご家庭は十分注意してください!
オール電化住宅で火災になる事例
ここからは、オール電化住宅で多い火災事例を紹介します。
- 漏電
- 調理方法によるもの
- 不適切な調理器具の使用
- たばこの不始末
それぞれ補足していきます。
1.漏電
オール電化であるため、配線接続部や電気機器の「漏電」による火災は起こりやすいと言えます。
- コンセント周囲のホコリが溜まる
- 電気機器に水が掛かる
- ネズミが電気コードをかじる
などによって漏電が生じます。
2.調理方法によるもの
揚げ物などの調理の際に、油が高温になることで自然発火してしまう事例があります。
IHコンロには自動停止機能がついているものも多いですが注意が必要です。

3.不適切な調理器具の使用
IHに対応していない調理器具を使用すると、出火の原因となります。IH対応の器具かどうか分からない場合は、「磁石がくっつくかどうか」で簡単に見分けられます。

4.たばこの不始末
すでに前述したとおり、たばこの不始末が原因で火災になることは非常に多いです。
- たばこを灰皿に放置
- 寝たばこによる火種の落下
- 消したつもりで完全に消せていなかった etc…

しっかり消えていることを必ず確認しましょう。
オール電化住宅で火災を起こさないための「当たり前」な3つの対策
火災を起こさないための「当たり前な対策」を3つご紹介します。
- コマメな掃除と点検
- 調理中はその場を離れない
- たばこは水に濡らして完全に消火
それぞれ補足していきます。
1.コマメな掃除と点検
コマメな掃除をし、ホコリを溜めないようにしましょう。コンセントの差込口は、ホコリがないか定期的に点検をするとなお良しです。

テレビ裏のコンセントとか、気づけばけっこうホコリが付いてますよね…。
2.調理中はその場を離れない
これも当たり前ですが、調理中はその場を離れてはいけません。IHといえど、調理中は200~300度まで温度が上昇します。
またIHだけでなく、レンジで温めている最中に出火することもあります。どうしても離れる必要があるときは、消すかパートナーに声を掛けましょう。

3.たばこは水に濡らして完全に消火

たばこは水に濡らして完全に消火できたことを確認しましょう。消したつもりでも、火種が残っているとそこから火災につながります。
また、ベランダなどでタバコを吸うときは風で火種が飛ばないよう管理が必要です。
まとめ:リスクは減るがオール電化でも火災は起こりえる
日本国内では年間30,000件以上の火災が発生しています。建物火災の原因として多いものは以下の4つです。
- コンロ
- たばこ
- 放火
- ストーブ

IHコンロによる火災件数はガスコンロの10分の1と少ないものの、それでも年間200件以上報告されています。
- 漏電
- 調理方法によるもの
- 不適切な調理器具の使用
- たばこの不始末
そのため、火災を起こさないために日頃から注意しましょう。基本的な対策は以下の3つです。
- コマメな掃除と点検
- 調理中はその場を離れない
- たばこは水に濡らして完全に消火

以上、参考になればうれしいです。
ではまた。
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