この記事では、我が家の1階部分のこだわりポイント・妥協ポイントを紹介しています。

1階は義両親が住むため、主に義両親の意見が反映されています。
我が家の基本情報
- 部分共有型二世帯住宅
- 共有部位:玄関、風呂場
- 1階:妻の両親・祖母
- 2階:僕たち夫婦+子ども
「二世帯にはどんな間取りが良いんだろう?」
「親世代って何にこだわるの?」
と疑問に思う方は、ぜひ参考にしてみてください^^

僕の辛口コメントもあるので、よければそちらもお楽しみください(笑)
1階のこだわりポイント8選

1階のこだわったポイントは以下の8つです。
1階のこだわりポイント
- 充実したダイニングキッチン
- 広いリビング
- 家事のしやすい回遊性
- たっぷり収納
- 和室に仏間・縁側を用意
- トイレは広めかつ和室に隣接
- 階段は真ん中に配置
- 風呂場は玄関近くに配置
それぞれ解説していきます。
①充実したダイニングキッチン
1階のキッチンにはお金をかけています。というのも、我が家では「夕食は家族みんなで食べる」ことになっているため、大きめの調理&食事スペースが必要だったからです。
義母は料理が大得意。夕食時には美味しい料理がテーブルにたくさん並びます。
その腕を存分に振るってもらうために、設備や広さにもこだわっています。
- ワイドカウンターキッチン
- 天然御影石カウンター
- IH(シングルオールメタル対応)
- 食器洗い乾燥機(バイオパワー・深型)
- 冷蔵庫と冷凍庫2台分のスペース etc…

オプションがいーっぱい!
ちなみに、設計当時「冷蔵庫と冷凍庫の2台もいるのか?」という議論が出ましたが、

ゼッタイに必要!!!
という義母の一言で一蹴されました…。
※実際にシミュレーションしてみると2台持ちは金銭的にメリットもあり、買い溜めして節約する義父母には合っているのかなと今は考えています。

②広いリビング

義両親たちは、当初から「LDKはゼッタイ広くしてほしい」と希望していました。
なぜなら、
- 我々子世帯(4人予定)と一緒に過ごせるように、
- 都会に住む義兄家族(4人)がいつ来ても良いように、
合計11人が過ごせるようなリビングを欲していたからです。そのため、設計段階では18帖のLDKを希望。

いやいや、①は分かるけど②はどうなのよ?
年に2回しか来ないじゃん…。
「そんなに要らなくないですか?」とジャブを打つも、もちろん義父母に届くわけもなく終わってみれば予定よりも大きな間取りに(´;ω;`)

1階LDKだけで800万円以上…!
一条工務店の間取り制限によって、サイズがうまく調整できませんでした…。
③家事のしやすい回遊性

家事を担当する義母がスムーズに動き回れるように、回遊性を重視しました。
- 料理
- 洗濯
- 掃除
義母はいつも忙しそうに歩き回っています。

これで動きやすくなるね♪
これに関して異論はありません。ただ、できれば「キッチン⇔洗面所の動線」は消してほしかったのが本音。

キッチンにつながっているためお風呂に入るときの着替えがしづらいです。子どもが小さいと勝手に開けられることもあるし…。
④たっぷりの収納

義両親たちは、僕たちと比べてモノが多いので収納を多めに用意しました。
- キッチン:180㎝カップボード+押入れ
- 洗面所:収納付き洗面化粧台
- 階段下物入
- 玄関:255㎝シューズボックス+押入れ
- 主寝室:収納3つ
- 和室:収納2つ
- +物置(庭)
正直「こんなに要らないだろ」「収納の分だけ坪数が増えるから勘弁してくれ…」と、当時思っていたのですが、実際住んでみると義父母にとっては本当に足りないようです。
先日、営業さんから「不満な点はないか?」と聞かれたときに「やっぱり収納が足りない」と答えていました。使っていないモノがい―――っぱいあるんですけどね…^^;

断捨離すれば良いだけ。
⑤和室に仏間・縁側を用意

和室は義祖母のための部屋です。義祖父はすでに亡くなっているため、義祖母の部屋には仏壇を置くための仏間が必要でした。
義祖母・義母は亡くなった義祖父のために、
- お酒
- ご飯
- お線香
を毎日あげています。
※一条工務店に建て替えてからは、お線香は電気式に変更しています。
これに初めて気づいたとき、とても衝撃を受けました。義祖父はなんて愛されているんだろう(´;ω;`)(もしかして普通ですか?)
また、義祖母と義母の希望で縁側を設置しました。義祖母がのんびり過ごせるようにとのことです。
でも…、

のんびりするだけなら縁側にする必要なくね?
と感じた僕は珍しく必死に抵抗(予算もオーバーしてたし)。
話題に上がるたびに「不要」と唱えた結果、縁側を削ることはできませんでしたが、1円も出す気がなかった義祖母から縁側代を出してもらえることに成功しました!

自分の部屋分ぐらいお金出せよというのが本音ですが、義祖母はそもそも建て替えを反対していたためこれでも大進歩なのです。
義祖母のために用意した和室ですが、住み始めてから8カ月ほどで義祖母は施設に入所することになりました。
結局、この和室と縁側は誰のためだったのか…。お金を払った義祖母も不憫ですね…^^;
ちなみに現在は半分子どもの遊び場、半分物置場となっています。

⑥トイレは広めかつ和室に隣接

この設計の目的は、主に「老後対策」+「義祖母のため」です。
トイレを1.5帖にし、かつ和室に隣接させることで以下のメリットがあると考えています。
- 車いすでも利用できる
- 義祖母の部屋から最短距離で往復できる
聞くところ、義祖母は頻尿のため朝方から何度も往復しているそうです。今はまだ元気だから良いものの、年を重ねるごとにこの往復がつらくなるはず…。

元気と言ってもすでに90歳を超えていますが…
ただ、「老後対策」は突き詰めようとするとなかなか難しいものがあります。
⑦階段は真ん中に配置

階段は、建物の真ん中に配置することにしました。

こうすると、無駄な廊下を減らせるんだ!

そうなんですね!さすがっす!
というわけで、我が家では一番最初に階段の位置を決め、それを軸に間取りを設計しています。しかし、住んでみればこれは悪手だったように思います…(TT)

廊下を減らすより大事なことがいっぱいあったのよ…。
そのあたりの話は以下の記事で詳しく書いてありますのでよかったら見てください。


⑧風呂場は玄関近くに配置

風呂場は、玄関から入ってすぐ右手に配置しました。これは二世帯生活を配慮した結果です。
- 残業や飲み会で帰りが遅くなったり
- 子どもが泥だらけで帰ってきたり
少しでも義両親に迷惑が掛からないようにするため。

このおかげで、最悪義両親と仲が悪くなったら「顔を合わせず生活できる動線」を手に入れました(大事)
※「顔を合わせず生活できる動線」というのは二世住宅で1番大切な視点だと考えています。よかったら以下の記事も読んでみてください。

1階の妥協ポイント

そういえば、義父母が妥協したのってどこだっけ…?
書こうと思ったのですが正直よく分かりません。なぜなら、ほとんどの要望は取り入れたはずだからです。
一度、あまりに要望が多くて予算オーバーとなり、予算内に収めるよう別案を作ってもらったこともあったのですが、その図面では納得いかなかったようで結局採用されませんでした。
そのため義父母の要望は最終的にほぼ通っているはずですが、直接お願いして妥協してもらった記憶があるのは以下の2つです。
- 1階リビングの天井が低くなってしまったこと
- 床下パントリーを諦めたこと
もちろん直接要望はなくとも、
- もっと部屋を広くしたい
- 壁紙や照明をおしゃれにしたい
- 収納も無限に欲しい
などの理想はあったはずですが、このあたりの要望は我慢していただくのも常識の範囲内かなと。

むしろお金出さない人間がここまで要望を出したことが非常識だと思ってる。
まとめ:親世代は広い家を好む=お金がかかる
1階(親世帯)のこだわりポイント・妥協ポイントを解説しました。
1階のこだわりポイント
- 充実したダイニングキッチン
- 広いリビング
- 家事のしやすい回遊性
- たっぷり収納
- 和室に仏間・縁側を用意
- トイレは広めかつ和室に隣接
- 階段は真ん中に配置
- 風呂場は玄関近くに配置
1階の妥協ポイント
- 1階リビングの天井が低くなってしまったこと
- 床下パントリーを諦めたこと
我が家の場合、はじめに1階(親世帯)の間取りを決めていきました。そのため、要望の9割は叶えてあげられたのかなと自負しています。

一生分の(義)親孝行をしたと思うから、老後の面倒は見なくていいよね^^☆
改めて振り返ると、義両親は大きい空間を必要とする要望が多かったです。
- シンプルに狭い部屋を嫌がる
- 収納がたくさん必要
- 老後のためにトイレや風呂場を広くしておきたい
その結果、当初の最大予算より500万円オーバー(ToT)

昭和の家って、今より広い構造が多いからそれが基準になっているのも原因かもしれませんね。
二世帯住宅を予定している方は、このことを念頭に置いておくと良いかと思います!
ではまた。
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